正解:エ
各選択肢の解説
アX社の定額料金は固定費なので、契約すると損益分岐点売上高が下がる。
誤り。固定費が増えると、回収すべき額が増えるので損益分岐点売上高は上がります。 「固定費=毎月決まっていて安心」という印象から、利益にも有利だと取り違えやすい点です。
イY社の料金も毎月必ず請求されるので、固定費として扱う。
誤り。毎月請求されるかどうかではなく、金額が売上高や利用量に応じて変わるかで分けます。 ログイン数に比例して金額が変わるY社の料金は、変動費です。
ウX社の定額料金は、ログインが多い月ほど1回当たりの費用が上がる。
誤り。総額が一定なので、ログインが多い月ほど1回当たりの費用は下がります。 「総額が一定」と「1回当たりが一定」を取り違えると、この誤りになります。
エY社の料金は変動費で、売上高が落ちた月は費用も減り、X社より利益の落ち込みが小さい。
正解。変動費は売上高と一緒に増減するので、売上高が落ちた月には費用も下がります。 定額の固定費は売上高が落ちても減らないので、その分だけ利益が大きく落ちます。
理解を深めるために
定額か従量かは「売上が落ちたときに費用も落ちるか」の違い
月額定額の料金は、ログインが多くても少なくても同じ額を払います。これは固定費です。 ログイン1回ごとの料金は、使った分だけ払うので変動費です。同じ認証サービスでも、 料金体系によって費用の性質が変わります。
売上高が落ちた月に何が起きるか
ログイン数は売上高とほぼ比例しているので、売上高が落ちた月はログイン数も減ります。
- X社(固定費): 売上高が減っても料金は同じ。利益は売上高の減り方以上に落ちる
- Y社(変動費): 売上高が減ると料金も減る。利益の落ち込みは小さい
逆に売上高が伸びた月は、X社の料金は増えないので利益が大きく伸びます。固定費の割合が大きいほど、 売上高の変動が利益に大きく響きます。売上高が大きく変動し先を読みにくい事業では、 変動費型の料金は利益の振れ幅を小さくする選択肢になります。どちらが安いかは利用量次第なので、 費用の総額だけでなく、こうした利益の振れ方も比べて選びます。
選択肢の取り違え
| 説明 | 正しくは |
|---|---|
| 従量課金は変動費で、売上減の月は費用も減る | 正しい |
| 定額料金で損益分岐点が下がる | 固定費が増えるので上がる |
| 毎月請求されるから固定費 | 金額が利用量で変わるなら変動費 |
| 定額料金はログインが多いほど1回当たりが上がる | 総額一定なので1回当たりは下がる |
費用の分類は、請求のされ方ではなく「金額が何に応じて決まるか」で判断します。