問題 31★★☆

感染の疑いがあるPC(IPアドレス 192.168.20.15、サブネットマスク 255.255.255.0)を調べている。 部門のネットワーク間はルータで通信を制限している。このPCからルータを経由せずに直接届く機器はどれか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. アIPアドレスが 192.168.21.15 のファイルサーバ

    誤り。サブネットマスク 255.255.255.0 では先頭3つの数がネットワークを表します。 3つ目が20と21で違うので別のネットワーク(192.168.21.0)にあり、通信はルータを経由します。 末尾の15が同じなので同じ並びに見えますが、末尾は機器の番号の部分です。

  2. イIPアドレスが 192.168.2.15 のプリンタ

    誤り。3つ目の数が2で、このPCの20とは違うネットワークです。「192.168」で始まるので 近いと感じやすいですが、255.255.255.0 の場合は3つ目までが一致して初めて 同じネットワークになります。

  3. ウIPアドレスが 172.16.20.15 の業務サーバ

    誤り。先頭の数から違うので、別のネットワークにある機器です。後ろの「20.15」が一致していても、 ネットワークを表すのは前の部分なので関係ありません。ルータで制限している 部門間の通信に当たります。

  4. エIPアドレスが 192.168.20.200 の会計サーバ

    正解。先頭3つの数(192.168.20)が一致するので、同じネットワーク 192.168.20.0 にあります。 同じネットワーク内はルータを通らずに通信できるので、ルータの制限が効きません。

理解を深めるために

同じ部屋の中は検問所を通らない

ルータは、部屋と部屋の間にある検問所のようなものです。部屋の外へ出る通信は検問で止められますが、 同じ部屋の中どうしの通信は検問所を通りません。 感染したPCが同じ部屋の機器へ広がるのを、 検問所の規則では止められないということです。

なぜ 192.168.20.200 だけが直接届くのか

  • サブネットマスク 255.255.255.0 は、IPアドレスの先頭24ビット(先頭3つの数)がネットワーク部であることを表す
  • IPアドレスのホスト部を0にしたものがサブネットアドレス。このPCは 192.168.20.0 のネットワークに属する
  • 宛先が同じサブネットアドレスなら直接届け、違えばルータに渡してルーティングしてもらう

選択肢をサブネットアドレスに直すと、192.168.21.0、192.168.2.0、172.16.20.0、192.168.20.0 となり、 PCと一致するのは 192.168.20.0 だけです。感染の疑いがある場面では、同じネットワーク内の機器も 影響の範囲として調べ、PCをネットワークから切り離します。

混同しやすいものとの違い

宛先 サブネットアドレス 通り道
192.168.20.200 192.168.20.0(PCと同じ) 直接届く。ルータの制限が効かない
192.168.21.15 192.168.21.0 ルータを経由する
192.168.2.15 192.168.2.0 ルータを経由する
172.16.20.15 172.16.20.0 ルータを経由する

試験では、IPアドレスとサブネットマスクからサブネットアドレスを求め、ルータの制限が届く範囲かどうかを判断します。

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