正解:エ
各選択肢の解説
アIPアドレスが 192.168.21.15 のファイルサーバ
誤り。サブネットマスク 255.255.255.0 では先頭3つの数がネットワークを表します。 3つ目が20と21で違うので別のネットワーク(192.168.21.0)にあり、通信はルータを経由します。 末尾の15が同じなので同じ並びに見えますが、末尾は機器の番号の部分です。
イIPアドレスが 192.168.2.15 のプリンタ
誤り。3つ目の数が2で、このPCの20とは違うネットワークです。「192.168」で始まるので 近いと感じやすいですが、255.255.255.0 の場合は3つ目までが一致して初めて 同じネットワークになります。
ウIPアドレスが 172.16.20.15 の業務サーバ
誤り。先頭の数から違うので、別のネットワークにある機器です。後ろの「20.15」が一致していても、 ネットワークを表すのは前の部分なので関係ありません。ルータで制限している 部門間の通信に当たります。
エIPアドレスが 192.168.20.200 の会計サーバ
正解。先頭3つの数(192.168.20)が一致するので、同じネットワーク 192.168.20.0 にあります。 同じネットワーク内はルータを通らずに通信できるので、ルータの制限が効きません。
理解を深めるために
同じ部屋の中は検問所を通らない
ルータは、部屋と部屋の間にある検問所のようなものです。部屋の外へ出る通信は検問で止められますが、 同じ部屋の中どうしの通信は検問所を通りません。 感染したPCが同じ部屋の機器へ広がるのを、 検問所の規則では止められないということです。
なぜ 192.168.20.200 だけが直接届くのか
- サブネットマスク 255.255.255.0 は、IPアドレスの先頭24ビット(先頭3つの数)がネットワーク部であることを表す
- IPアドレスのホスト部を0にしたものがサブネットアドレス。このPCは 192.168.20.0 のネットワークに属する
- 宛先が同じサブネットアドレスなら直接届け、違えばルータに渡してルーティングしてもらう
選択肢をサブネットアドレスに直すと、192.168.21.0、192.168.2.0、172.16.20.0、192.168.20.0 となり、 PCと一致するのは 192.168.20.0 だけです。感染の疑いがある場面では、同じネットワーク内の機器も 影響の範囲として調べ、PCをネットワークから切り離します。
混同しやすいものとの違い
| 宛先 | サブネットアドレス | 通り道 |
|---|---|---|
| 192.168.20.200 | 192.168.20.0(PCと同じ) | 直接届く。ルータの制限が効かない |
| 192.168.21.15 | 192.168.21.0 | ルータを経由する |
| 192.168.2.15 | 192.168.2.0 | ルータを経由する |
| 172.16.20.15 | 172.16.20.0 | ルータを経由する |
試験では、IPアドレスとサブネットマスクからサブネットアドレスを求め、ルータの制限が届く範囲かどうかを判断します。