正解:ア
各選択肢の解説
ア192.168.0.0〜192.168.255.255 が許可され、営業部のPCからも経理システムに届く。
正解。/16は先頭16ビット(192.168)が一致すればよいという意味です。 残りの16ビットは何でもよいので、192.168で始まる全部署のPCが許可の範囲に入ります。
イ192.168.0.0〜192.168.0.255 だけが許可され、経理部のPCも接続できなくなる。
誤り。これは 192.168.0.0/24 の範囲です。/16と/24で、末尾の「.0」が同じに見えるため 取り違えやすいところです。/の後ろの数字が小さいほど、固定される部分が短くなり、 範囲は広がります。
ウ/16は機器16台分を表すので、経理部のPCのうち16台だけが許可される。
誤り。/の後ろの数字は台数ではなく、IPアドレス32ビットのうち先頭何ビットがネットワークを表すか (サブネットマスクの長さ)を示します。/16は 255.255.0.0 と同じ意味で、 台数に置き換えると約6万5千のアドレスにあたります。
エサブネットマスクの長さが部署の区切りと合わないため、どの送信元も許可されない。
誤り。ファイアウォールは、指定された範囲に送信元のIPアドレスが含まれるかを判定するだけで、 社内の部署の区切りと一致しているかは確かめません。区切りと違う範囲を書いても 規則は有効で、書いたとおりの範囲が許可されます。
理解を深めるために
郵便番号の何桁目まで一致すればよいか
192.168.0.0/16 のような書き方は、「先頭の何ビットが一致すれば同じ範囲とみなすか」を表します。 郵便番号でいえば、7桁すべてが一致する家だけでなく、上3桁が同じ地域全体を対象にするようなものです。 固定する桁が少ないほど、対象は広がります。
なぜ営業部まで入るのか
IPv4アドレスは32ビットで、8ビットずつ4つに区切って書きます。
- 192.168.10.0/24: 先頭24ビット(192.168.10)が固定。経理部の 192.168.10.0〜192.168.10.255 だけ
- 192.168.0.0/16: 先頭16ビット(192.168)だけが固定。192.168.0.0〜192.168.255.255 全体
/16 と書いた規則は、3つ目の数字を問いません。営業部の 192.168.20.x も、他の部署も、 すべて「経理システムに接続してよい送信元」になります。設定した本人は経理部に絞ったつもりでも、 実際には社内のほぼ全員に開いた状態です。アクセスを許可する範囲は、 経理部のサブネットアドレス 192.168.10.0 とサブネットマスクの長さ /24 の組で書く必要があります。
混同しやすいものとの違い
| 書き方・解釈 | 許可される範囲 |
|---|---|
| 192.168.0.0/16 | 192.168.0.0〜192.168.255.255(全部署) |
| 192.168.0.0/24 | 192.168.0.0〜192.168.0.255(経理部を含まない) |
| 「/16=16台」という読み | 誤解。/の後ろはサブネットマスクの長さ |
| 192.168.10.0/24 | 192.168.10.0〜192.168.10.255(経理部だけ。本来の意図) |
試験では、/の後ろの数字が小さいほど範囲が広いことと、許可が意図より広がる危険を結びつけて問われます。