正解:イ
各選択肢の解説
アメールはサーバ上で読む方式なので、PCには残っておらず、漏えいのおそれは小さい。
誤り。これはIMAPの説明に近いものです。IMAPはメールをサーバに置いたまま読む方式ですが、 POP3はサーバからPCへメールを取り込んで扱います。受信方式の名前を取り違えると、 PCに何が残っているかの見積りを誤ります。
イ受信済みのメールはPCにしか無く、PCの中を読まれると漏えいし、サーバからも戻せない。
正解。POP3はメールをPCに取り込む方式で、今回は受信後にサーバから削除する設定です。 受信済みのメールはPCの中にしか残っていないため、漏えいと消失の両方を考える必要があります。
ウメールアカウントのパスワードを変えれば、PCに保存済みのメールも読めなくなる。
誤り。パスワードの変更で止められるのは、これからサーバに接続して受信することだけです。 すでにPCに取り込まれたメールはPCの中のデータなので、PCを手にした人には読めてしまいます。 変更は必要な対応ですが、保存済みのメールの漏えいまでは防げません。
エ送信に使うSMTPのサーバに、受信したメールの控えが残っているので取り戻せる。
誤り。SMTPはメールを相手のメールサーバまで送り届ける側の仕組みで、受信したメールの 控えを持つ役割はありません。送信と受信で別の仕組みを使うことは押さえていても、 どちらにメールが残るかまでは混同しやすいところです。
理解を深めるために
郵便受けから家に持ち帰る方式
POP3は、郵便局の私書箱(メールサーバ)から手紙を家(PC)に持ち帰って読む方式です。 持ち帰ったあと私書箱を空にする設定なら、手紙は家にしか残りません。 その家(PC)をなくせば、拾った人に読まれるおそれと、手紙そのものを失うおそれが同時に生じます。
なぜ「PCにしか無い」になるのか
- POP3: メールをサーバからPCに取り込んで扱う。受信後にサーバから削除する設定が選べる
- IMAP: メールをサーバに置いたまま扱う。複数の端末から同じメールを読める
- SMTP: メールを送信し、相手のメールサーバまで届ける。受信したメールは扱わない
今回のPCは、POP3で取り込んだあとサーバから削除する設定でした。 受信済みのメールはPCの中だけにあるので、紛失時には「何のメールが入っていたか」を サーバに残ったメールから確かめることもできません。アカウントのパスワード変更は、 これ以上サーバから受信されるのを止めるために行いますが、PCに残ったメールには効きません。 PCの中身を守るには、ディスクの暗号化など、紛失前の備えが要ります。
混同しやすいものとの違い
| 仕組み | メールがどこに残るか |
|---|---|
| POP3(受信後に削除) | 取り込んだPCの中だけ |
| IMAP | サーバに置いたまま。端末は読むための窓口 |
| SMTP | 送信を届ける仕組み。受信したメールは持たない |
| パスワード変更 | 今後のサーバ接続を止めるだけ。保存済みのメールには効かない |
試験では、受信方式の名前から「メールがどこに残るか」を答えられるかが、紛失時の影響の見積りにつながります。