正解:ウ
各選択肢の解説
ア外部のクラウドサービスは、社内のサーバに比べて安全性が必ず低いから。
誤り。置き場所が社外かどうかで安全性が決まるわけではありません。会社が承認した クラウドサービスなら、同じ社外でも脆弱性とは扱いません。問題は場所ではなく、 会社の管理が及んでいるかどうかです。
イ認証を取得したサービスにも、未修正のセキュリティホールが必ず残るから。
誤り。これはセキュリティホール(ソフトウェアの欠陥)の話です。あるとしても 承認済みのサービスにも同じく言えることで、「承認を得ていない」ことが弱点になる 理由の説明になっていません。「必ず残る」という断定も根拠がありません。
ウ共有範囲や利用者の追加・削除、退職時の停止を、会社が把握も管理もできないから。
正解。シャドーITの弱点は、サービスの性能ではなく会社の目が届かないことです。 誰に何を共有したか、辞めた人が使い続けていないかを、会社が確かめられません。
エ社内規則に反する利用であり、悪意のある内部不正に当たるから。
誤り。シャドーITは悪意の有無を問いません。多くは業務を早く進めたいという善意から 起きます。悪意をもって権限を目的外に使う内部不正とは別のもので、規則違反である ことと、それが弱点になる理由も分けて考えます。
理解を深めるために
サービスの安全さと、会社が管理できるかは別の話
鍵のかかる立派な貸し倉庫でも、社員が個人名義で借りて会社の書類を入れていたら、 会社は中身も鍵の持ち主も把握できません。倉庫が頑丈かどうかとは関係なく、 会社の手が届かないことが弱点になります。シャドーITはこれと同じです。
なぜシャドーITが脆弱性になるのか
シャドーITは、組織が把握も承認もしていない機器やサービスが業務に使われている状態です。 サービス自体の安全性が高くても、次のことが会社の管理の外で行われます。
- 共有リンクを誰に渡したか、公開範囲がどう設定されているかを会社が確認できない
- 部員が退職・異動しても、会社の手続でアカウントを止められない
- 漏えいが疑われたときに、操作の記録を会社が取り寄せて調べられない
対策は利用を責めることより、利用の実態を把握し、承認済みの代わりの手段と 申請の手続を用意して、管理の内側に戻すことです。
混同しやすいものとの違い
| 用語 | 弱点のある場所 |
|---|---|
| シャドーIT | 組織が把握・承認していない利用(悪意を問わない) |
| セキュリティホール | ソフトウェアの設計・実装の欠陥 |
| 内部不正 | 正規の権限を悪意をもって目的外に使う行為 |
| 承認済みのクラウドサービス | 社外にあっても、会社の管理の内側にある |
「安全なサービスだから問題ない」という説明を聞いたら、 サービスの安全性と、会社が管理できるかどうかを分けて考えると判断を誤りません。