正解:ウ
各選択肢の解説
アLTEや5Gの回線は通信事業者の閉域網なので、インターネットを通らずに社内へつながる。
誤り。スマートフォンのデータ通信は、通信事業者の網を経てインターネットへ出ます。 閉域網で拠点を結ぶIP-VPNのような専用のサービスとは違うので、社内へ接続するには 従来どおりVPNなどが要ります。
イテザリング中のPCの通信は、社内のファイアウォールを経由してからインターネットに出る。
誤り。テザリングではスマートフォンの回線が出口になり、社内のファイアウォールは通りません。 社内の対策が効かない点は、テザリングを使うときに別途手当てが要る点です。
ウ不特定多数が接続する共用のアクセスポイントを通らず、自社が管理する端末から回線に出られる。
正解。無料Wi-Fiは誰が設置し、誰がつないでいるか分かりません。テザリングなら 自社が管理するスマートフォンをアクセスポイントにして、LTEや5Gの回線へ直接出られます。
エテザリングの電波は周囲の端末から受信できないので、パスフレーズを設定しなくてよい。
誤り。テザリング中のスマートフォンはWi-Fiのアクセスポイントとして電波を出すので、 周囲の端末からも見えます。推測されにくいパスフレーズを設定し、使わないときは止めます。
理解を深めるために
「誰のアクセスポイントか」を自社の側に寄せる
ホテルやカフェの無料Wi-Fiは、設置者の管理状態が分からず、同じ場所の見知らぬ人と 同じネットワークにつながります。正規のものと同じ名前の偽のアクセスポイントが 置かれていても、利用者には見分けにくいという問題もあります。テザリングを使えば、 会社が管理するスマートフォンが自分専用のアクセスポイントになり、そこから LTEや5Gの回線を通ってインターネットへ出ます。
それでも残る対策
テザリングは、共用のアクセスポイントを避けるための手段で、これだけで全部が守られるわけではありません。
- スマートフォンの回線の先はインターネットなので、社内のシステムにはVPNで接続する
- 社内のファイアウォールやURLフィルタリングは通らないので、PC側の対策ソフトで補う
- テザリングにも推測されにくいパスフレーズを設定し、使い終わったら止める
混同しやすいものとの違い
| 考え方 | 実際 |
|---|---|
| 共用のアクセスポイントを通らない | 自社が管理する端末を出口にできる(定めの狙い) |
| LTE・5Gは閉域網で社内へ直結する | 回線の先はインターネット。社内へはVPNが要る |
| 社内のファイアウォールを経由する | 通らない。出口はスマートフォンの回線 |
| テザリングの電波は周囲に見えない | Wi-Fiとして電波を出すので、パスフレーズが要る |
テザリングは、使い方しだいで安全側にも危険側にも働きます。社外では共用の アクセスポイントを避ける手段になり、社内では管理外の出口を作る原因にもなる、と 両面で押さえておくと、場面の問題で迷いません。