問題 20★★★

取引先の正規のWebサイトは https://www.bank.example.jp/ である。部門のメンバーから、 この取引先を名乗るメールのリンク先が https://www.bank.example.jp.login-check.example.com/account だが開いてよいか、と相談された。担当者の判断として、最も適切なものはどれか。

正解:ア

各選択肢の解説

  1. アドメイン名は右から読むので、正規とは別のexample.comの配下のサーバと判断する。

    正解。ドメイン名は右端ほど上位の区分です。このホスト名は login-check.example.com の下に 作られた名前で、その管理者は正規の bank.example.jp とは別の者です。

  2. イhttpsで始まり通信が暗号化されるので、正規のサイトだと判断する。

    誤り。HTTPSで分かるのは、URLに書かれたホスト名のサーバと暗号化して通信していることです。 サーバ証明書は偽のドメインの持ち主でも取得できるので、httpsで始まることは正規のサイトである証拠になりません。

  3. ウホスト名の先頭に正規のホスト名が含まれるので、正規のサイトの一部と判断する。

    誤り。左側の部分は、右側のドメインの持ち主が自由に付けられる名前です。 正規の名前を左に並べて本物らしく見せるのは、偽サイトのURLでよく使われる手口です。

  4. エ一度開いてログイン画面が正規のサイトと同じ見た目か確かめてから判断する。

    誤り。偽サイトは正規のサイトの画面を写して作られることが多く、見た目では見分けられません。 開くだけでマルウェアを読み込ませる仕掛けもあり得るので、確かめる前に開くこと自体を避けます。

理解を深めるために

住所は右から、番地は持ち主が自由に付ける

URLの「://」から次の「/」までがホスト名で、アクセス先のサーバを示します。ホスト名は右から読むのが決まりで、 右端ほど上位の区分になります。日本の住所を「都道府県・市・町・番地」の順で絞り込むのと同じで、 左側の部分は、右側のドメインの持ち主が自由に付けられる「番地」にあたります。

今回のホスト名を右から区切ると、次のようになります。

左端の「www.bank.example.jp」は、ただの文字列として並べられているだけです。

なぜこの手口が通用するのか

メールの画面やスマートフォンでは、長いURLは先頭しか見えないことがあります。 先頭に正規の名前があると、そこで読むのをやめてしまいます。だから右端のドメインを確かめる習慣が要ります。

相談を受けたら、リンクは開かずに、取引先の正規のサイトをブックマークや自分で入力したURLから開いて 確かめるよう伝えるのが安全です。

混同しやすいものとの違い

手がかり 分かること 正規か偽かの判断に使えるか
ホスト名の右端のドメイン 誰の管理下のサーバか 使える
httpsで始まる 通信が暗号化されていること 偽サイトでも同じになる
ホスト名の左側の文字列 持ち主が付けた名前 自由に付けられる
画面の見た目 作り手が似せたかどうか 写せば同じになる

試験では、URLのどの部分がサーバの持ち主を表すかを読めるかが問われます。迷ったら右端を見ます。

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