問題 19★☆☆

情報セキュリティ委員会で、リスクアセスメントの結果を基に、優先して対応するリスクと 導入する管理策、その担当者と期限を定めた。この活動はPDCAのどの段階にあたるか。 最も適切なものはどれか。

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. アDo(実行)

    誤り。Doは、定めた計画に沿って管理策を実際に導入・運用する段階です。 管理策の名前が出てくるので実行に見えますが、この場面では導入する内容と担当と期限を 決めただけで、まだ何も導入していません。決めたか、やったかで区別します。

  2. イCheck(点検・評価)

    誤り。Checkは、実施した管理策が計画どおりに働いているか、効果があるかを 監視や監査で確かめる段階です。リスクアセスメントも「評価」なので混同しがちですが、 Checkが評価するのは実施した後の結果で、これから行う対策を選ぶ評価ではありません。

  3. ウPlan(計画)

    正解。リスクを評価して対応の優先順位と管理策を選び、担当と期限を決めるのは、 これから何をどう進めるかを定めるPlanの活動です。

  4. エAct(処置・改善)

    誤り。Actは、点検で見つかった問題の原因を取り除き、仕組みを改善する段階です。 対策を決め直す点で計画と似ていますが、Actは点検の結果を受けた是正が出発点です。 この場面は、点検の前の最初の計画づくりにあたります。

理解を深めるために

「決める」「やる」「確かめる」「直す」

健康診断で言えば、体重を5kg減らすために「毎朝30分歩く、来月から始める」と決めるのがPlan、 実際に歩くのがDo、1か月後に体重を測るのがCheck、減っていなければ原因を考えて やり方を変えるのがActです。

この場面の委員会は、リスクアセスメントの結果から「どのリスクに、どの管理策で、 誰が、いつまでに」を決めています。まだ導入も確認もしていないので、Plan の活動です。

情報セキュリティマネジメントでのPDCA

  • Plan: リスクアセスメントを行い、対応するリスクと管理策、実施の計画を定める
  • Do: 計画に沿って管理策を導入し、運用する
  • Check: 管理策が有効に働いているかを、監視・測定・内部監査で確かめる
  • Act: 見つかった不備の原因を取り除き、仕組みを継続的に改善する

リスクアセスメントには「評価」という言葉が含まれるため、Checkと取り違えやすい点に 注意します。Checkで評価するのは、実施した対策の結果です。

混同しやすいものとの違い

段階 すること この場面との関係
Plan 対応するリスク・管理策・担当・期限を決める この場面そのもの
Do 管理策を導入・運用する まだ導入していない
Check 実施した結果を確かめる 確かめる対象がまだない
Act 点検結果を受けて是正・改善する 点検の前の段階

「決めた」で終わっているか、「やった」「確かめた」「直した」まで進んでいるかで段階を見分けます。

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