商品企画の会議で、参加者から新商品の案をできるだけ多く引き出したい。 ブレインストーミングの進め方として、最も適切なものはどれか。
正解:ア
ア出た案を批判せず、自由に数多く出してもらい、他人の案への便乗も認める。
正解。批判をしない、自由奔放に考える、質より量を求める、他人の案に便乗して 発展させる、という四つの約束で進めます。否定されない場だからこそ、 未熟でも芽のある案が口に出されます。
イ案が出るたびに実現性と費用を検討し、条件を満たすものだけを書き残す。
誤り。案出しと評価を同時に行う進め方で、ブレインストーミングでは避けます。 その場で値踏みされると参加者は無難な案しか言わなくなり、数が伸びません。 絞り込みは、出し切った後の別の工程で行います。
ウ経験の豊富な数名だけで案を練り、まとまってから他の参加者に共有する。
誤り。参加者を限る進め方です。ブレインストーミングは立場や経験の違う人が 同席し、互いの案に乗ることで発想が広がることを狙います。 少数で練ると視点が偏り、便乗による連鎖も起きません。
エ専門家に個別に意見を求め、要約を返して回答させることを繰り返す。
誤り。これはデルファイ法の説明です。回を重ねて意見を収束させる予測の手法で、 向きが逆です。ブレインストーミングは案を発散させる場、 デルファイ法は意見をまとめていく場だと考えると区別できます。
否定されない場を、意図して作る
会議で案が出ないのは、参加者に発想力がないからとは限りません。 「それは前にやって失敗した」と言われる場では、 誰も言いかけの案を口に出さなくなります。
批判を禁じた上で、案の数を増やすことだけに集中する会議法が ブレインストーミングです。
四つの約束
- 批判をしない — 良し悪しの判断はこの場でしない
- 自由奔放 — 突飛な案ほど歓迎する
- 質より量 — まず数を出す。質は後から絞り込めばよい
- 結合と便乗 — 他人の案に乗って、組み合わせて発展させる
このうち最初の一つが崩れると、残りの三つも成立しません。 進行役は、評価の言葉が出たらその場で止める役目を負います。
出した後にどうするか
ブレインストーミングは案を発散させる手法なので、 それだけでは付箋の山ができて終わります。 出た案を似たもの同士でまとめて構造を見つけるKJ法(親和図)のような 収束の手法と組にして使うのが一般的です。
| 手法 | 向き |
|---|---|
| ブレインストーミング | 案を発散させる(数を増やす) |
| KJ法(親和図) | 出た案を収束させる(まとめて整理する) |
| デルファイ法 | 専門家の意見を回を重ねて収束させる |
試験では「批判厳禁」「質より量」の言い回しが合図になります。