工場の機械に取り付けたセンサが温度を計測し、その値が新しいデータとして 記録された。データライフサイクルにおいて、この場面が当たる段階はどれか。
正解:ウ
ア活用
誤り。活用は、整えたデータを意思決定や業務、新しいサービスに役立てる段階です。 記録された温度から故障の兆候を読み取り、点検の時期を決めるといった使い方が これに当たります。この場面はまだ計測して記録しただけで、使ってはいません。
イ処理
誤り。処理は、集めたデータの形式をそろえたり、欠けた値や重複を直したりして、 分析に使える形に整える段階です。計測そのものではなく、計測した後の手当てを 指します。センサごとに違う単位をそろえる作業があれば、それが処理です。
ウ生成
正解。生成は、データが新しく作り出される段階です。センサによる計測のほかに、 業務システムへの入力や、Webサイトでの利用者の操作履歴なども入口になります。 ここで取りそこねたデータは、後のどの段階でも取り返せません。
エ保管
誤り。保管は、作り出されたデータを、決めた場所に決めた形式で蓄える段階です。 計測した値をサーバに書き込んで残すところからが保管に当たります。 データが「生まれた」のか「置かれた」のかで区別します。
データは「どこかで生まれて」いる
売上の数字も、機械の温度も、Webサイトの閲覧履歴も、勝手に湧いてくるわけでは ありません。必ずどこかに入口があります。データライフサイクルの最初の段階である 生成とは、この入口のことです。
生成の入口にはいろいろな形がある
| 入口 | 例 |
|---|---|
| 人が入力する | 注文フォーム、レジでの登録、日報 |
| 機器が計測する | センサの温度、GPSの位置、カメラの映像 |
| 利用の記録が残る | Webサイトの閲覧履歴、アプリの操作ログ |
| 外部から受け取る | 取引先からの受注データ、公開されている統計 |
問題文のセンサは2つ目に当たります。人が関わらなくてもデータは生成されます。
なぜ最初の段階が大事か
生成の段階で取りそこねたデータは、後から作り出すことができません。測っていなかった 項目は、あとで必要だと気づいても過去にさかのぼれないからです。入力の仕方が ばらばらであれば、処理の段階で直す手間がそのまま増えます。
段階の見分け方
- 生成 … データが新しく作り出される(測る、入力する、記録される)
- 保管 … 作り出されたデータを決めた場所と形式で蓄える
- 処理 … 分析に使えるように形式をそろえ、誤りを直す
- 活用 … 意思決定や業務、サービスに役立てる
試験では、場面の説明を読んでどの段階かを答えさせる形で問われます。 「まだ無かったものが、ここで生まれたか」を手がかりにすると迷いません。