データマネジメントデータライフサイクル★★☆

A社では、部署ごとに販売データを別々の形式で各自のパソコンに置いており、 必要なデータをすぐに見つけられない。データライフサイクルの保管の段階に対する 見直しとして、最も適切なものはどれか。

正解:

  1. 保存する場所と形式を組織として決め、共有の基盤に集約して蓄える。

    正解。保管は、どこに、どういう形式で、どれだけの期間データを置くかを決める 段階です。個人の判断に任せると置き場所も形式もばらつき、あとから探せなくなります。 決め事を組織として置くことが、この段階の中心にあります。

  2. 集めたデータの表記のゆれや重複を直し、分析に使える形に整える。

    誤り。これは処理の段階で行うことです。データの中身をきれいにする作業であって、 どこに置くかという話ではありません。置き場所がばらばらのままでは、 整えたデータもまた見つけられなくなります。

  3. 蓄えたデータから売れ筋商品を絞り込み、仕入れの計画に反映する。

    誤り。これは活用の段階です。データを役立てる出口の話であり、必要なデータを 見つけられないという課題は残ったままです。活用したくてもデータにたどり着けない、 というのが問題文の状態です。

  4. 各自のパソコンにあるファイルを定期的に複製し、別の媒体に控えを取る。

    誤り。これはバックアップで、障害や誤操作でデータを失うことへの備えです。 控えを取っても置き場所はパソコンのままなので、探せない状態は変わりません。 失わないための備えと、使えるように置く工夫は別のものです。

保管は「しまう」ではなく「取り出せるように置く」

物置に何でも放り込んでおけば、無くしはしません。しかし必要なときに取り出せなければ、 持っていないのとほとんど同じです。データの保管も同じで、残すことではなく、 後から使えるように置くことが目的です。

保管の段階で決めること

  • どこに置くか … 個人のパソコンか、部門のサーバか、共有の基盤か
  • どういう形式で置くか … 項目名、単位、日付の書き方をそろえる
  • どれだけ置くか … よく使うデータと、めったに使わないデータの置き分け

3つ目の置き分けもこの段階の話です。毎日集計に使うデータは取り出しの速い場所に、 数年前のデータは安価な場所に、といった判断がここに入ります。

混同しやすいものとの違い

やること 何のためか
保管 後から使えるように、決めた場所と形式でデータを蓄える
バックアップ 障害や誤操作でデータを失ったときに、元に戻せるようにする
処理 表記のゆれや欠け、重複を直して分析に使える形に整える
活用 蓄えたデータを意思決定や業務、サービスに役立てる

バックアップは保管の中で行う備えの一つで、保管そのものではありません。 試験では「データが見つからない」「探すのに時間がかかる」という場面が出たら、 保管の決め事が無いことを疑うと当たります。

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