正解:イ
各選択肢の解説
アURLを正しく入力しているので偽のサイトではないと判断し、警告を閉じて続ける。
誤り。URLが正しくても、通信の途中に割り込まれれば偽の相手につながります。 正しいURLかどうかは入口の確認にすぎず、つながった相手が本物かを確かめているのは サーバ証明書の検証のほうです。その警告を無視すると唯一の確認が働きません。
イログインせずに無線LANを切断し、別の回線に替えて情報システム部門に報告する。
正解。証明書の警告は、通信の途中に第三者が割り込む中間者攻撃の兆候でありえます。 認証情報を入力する前にその経路を離れ、報告して原因を確かめてもらうのが適切です。
ウ証明書を例外として登録し、次回以降は同じ警告が出ないようにしてから使う。
誤り。例外として登録すると、割り込んだ攻撃者の証明書を正しいものとして扱うことになり、 次からは警告すら出なくなります。警告を消す操作は、問題を解決するのではなく 見えなくするだけです。
エブラウザのキャッシュを削除し、同じ無線LANにつないだままアクセスし直す。
誤り。キャッシュの削除は、古い表示が残っているときの対処です。警告の原因が通信経路への 割り込みであれば、同じ無線LANのままでは何度つなぎ直しても同じ相手を経由します。 原因が端末の中か経路の途中かを取り違えています。
理解を深めるために
間に入った通訳
2人の会話の間に通訳が入り、双方に「相手はこう言っています」と伝えていたとします。 その通訳が偽物なら、会話を全部聞いたうえで内容を書き換えることもできます。 通信の途中に第三者が割り込み、利用者とサーバの双方になりすまして中継するのが 中間者(Man-in-the-middle)攻撃です。誰でもつなげる無料の無線LANや、 本物に見せかけた偽のアクセスポイントは、割り込まれる場所になりえます。
なぜ証明書の警告で止まるのか
HTTPSの通信では、ブラウザがサーバ証明書を検証して「つながった相手が、 入力したURLの本当の持ち主か」を確かめています。
- 途中に割り込んだ攻撃者は、そのドメインの正しい証明書を持っていないため、 検証に失敗して警告が出る
- 警告を無視して進むと、IDやパスワードを攻撃者に渡すことになりかねない
- 警告の原因は無線LANの設定の不備などのこともあるが、利用者にはその場で区別できない
そのため、ログインせずにその経路を離れ、信頼できる回線に替えて、 情報システム部門に報告するのが適切です。
混同しやすいものとの違い
| 行動 | 結果 |
|---|---|
| ログインせず切断し報告 | 認証情報を渡さず、原因の調査につながる |
| URLが正しいので続行 | 経路への割り込みは防げない |
| 証明書を例外登録 | 攻撃者の証明書を信用し、以後警告も出ない |
| キャッシュ削除して再接続 | 同じ経路を通るので変わらない |
URLは「どこに行きたいか」、証明書は「つながった相手が本物か」を表します。 中間者攻撃に気づける手がかりは後者だけだと押さえておきます。