正解:ア
各選択肢の解説
ア情報セキュリティサービス基準に適合すると審査されたサービスのリストから選ぶ。
正解。情報セキュリティサービス基準は、脆弱性診断などのサービスに技術と品質管理の 要件を定めた経済産業省の基準です。適合すると審査登録機関が認めたサービスを、 IPAがリストにして公開しています。
イISMS認証を取得している事業者であれば、診断の技術も一定の水準にあるとみなす。
誤り。ISMS認証は、組織が自らの情報資産を守るマネジメントシステムを認証するものです。 顧客の情報を預ける委託先の確認には役立ちますが、診断の技術や報告の品質を 審査したものではありません。
ウISMAPのクラウドサービスリストに登録されている事業者の中から、診断の委託先を選ぶ。
誤り。ISMAPは、政府が求める基準を満たすクラウドサービスを評価して登録する制度です。 第三者の評価を経たリストという点が似ていますが、対象はクラウドサービスで、 脆弱性診断のようなサービスの品質は評価の対象外です。
エSECURITY ACTIONの二つ星を宣言している事業者であれば、診断の品質は確認済みとみなす。
誤り。SECURITY ACTIONは、中小企業が自社の対策への取組を自ら宣言する制度で、 第三者の審査はありません。宣言した事業者自身の対策の姿勢を示すもので、 提供するサービスの品質を示すものではありません。
理解を深めるために
専門家がいないなら「第三者が品質を確かめたサービス」から
病院を選ぶとき、医療の知識がなくても、専門医の資格や認定施設かどうかは確かめられます。 情報セキュリティサービスも同じで、利用者が専門知識なしに品質を見極めるのは難しいため、 第三者が一定の基準で確かめた結果を参照できる仕組みが用意されています。
情報セキュリティサービス基準の仕組み
- 経済産業省が基準を定める(2025年4月施行の第4.1版)
- 対象は、情報セキュリティ監査、脆弱性診断、ペネトレーションテスト(侵入試験)、 デジタルフォレンジック、セキュリティ監視・運用、機器検証の各サービス
- 要件は、専門性を持つ技術責任者の在籍などの技術要件と、 報告書のレビューなどの品質管理要件
- 審査登録機関が適合を審査し、IPAが「情報セキュリティサービス基準適合サービスリスト」として公開する
リストへの掲載は、IPAが個々のサービスを保証するという意味ではありません。 候補を絞る手がかりとして使い、具体的な診断の範囲や条件は契約で詰めます。
混同しやすいものとの違い
| 制度 | 何を確かめるか | この場面では |
|---|---|---|
| 情報セキュリティサービス基準 | セキュリティサービスの技術と品質管理 | 当てはまる |
| ISMS認証 | 組織の情報セキュリティマネジメントシステム | 診断の技術は審査していない |
| ISMAP | 政府調達向けのクラウドサービス | 対象がクラウドサービス |
| SECURITY ACTION | 中小企業の取組の自己宣言 | 第三者の審査がない |
試験では、「何を対象に」「誰が確かめたか」で制度を見分けます。