問題 13★★☆

自社の会員向けWebサイトの脆弱性診断で指摘された脆弱性について、開発部門から 「すべて修正した」と報告があった。情報セキュリティ担当者が次に行うこととして、 最も適切なものはどれか。

正解:ア

各選択肢の解説

  1. ア指摘された項目について再度診断を行い、修正が有効かを確かめる。

    正解。修正したという報告だけでは、本当に直ったか、修正で別の不具合が 生じていないかは分かりません。指摘された項目を同じ観点で診断し直して 確かめることで、対応を締めくくれます。

  2. イペネトレーションテストを依頼し、侵入できないことを証明してもらう。

    誤り。ペネトレーションテストは、決めたシナリオで侵入できるかを確かめる検査です。 個々の指摘が直ったかを確かめる目的には合わず、侵入できなかったとしても 脆弱性が無いことの証明にはなりません。

  3. ウ指摘された脆弱性のCVSSの基本評価の値が下がったことを確かめる。

    誤り。CVSSの基本評価は脆弱性そのものの特性を表す値で、自社で修正しても 値は変わりません。CVSSは「どれだけ深刻か」を表すもので、「直ったか」を 確かめる手段ではありません。

  4. エJVNに、自社サイトの脆弱性が修正済みとして掲載されたかを確かめる。

    誤り。JVNは、主にソフトウェア製品の脆弱性情報と対策情報を公表するポータルです。 自社で運営するWebサイトの診断結果が、修正済みとして掲載される場では ありません。修正の確認は自社の側で行います。

理解を深めるために

「直した」は「直った」ではない

脆弱性診断は、報告書を受け取って終わりではありません。指摘を修正し、 その修正が効いているかを確かめるところまでが一連の対応です。病院の検査で 異常が見つかり治療したあと、もう一度検査して数値が戻ったかを見るのと同じです。

再診断で確かめること

  • 指摘された脆弱性が解消しているか: 同じ観点・同じ手順で診断し直す
  • 修正で別の問題が生じていないか: 修正した箇所の周辺も見る
  • 直せなかったものの扱い: 暫定対策や残るリスクを、責任者が判断した記録があるか

修正の報告は開発部門の自己申告です。担当者が独立した確認を挟むことで、 修正漏れや、直したつもりで別の入口が残っている状態を見つけられます。

混同しやすいものとの違い

手段 確かめられること
再診断 指摘された脆弱性が解消したか
ペネトレーションテスト 決めたシナリオで侵入・到達できるか
CVSS 脆弱性そのものがどれだけ深刻か
JVN 製品の脆弱性情報と対策情報の公表

試験では、診断の後に何をするかが問われます。「修正の確認」なら再診断、 「突破できるかの実証」ならペネトレーションテストと、目的で見分けます。

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