サービスマネジメントサービスマネジメント★★☆

情報システム部門に、利用部門から「そもそも何を依頼できるのか、いつ対応して もらえるのかが分からない」という声が寄せられた。そこでサービスカタログを 整備することにした。そこに載せる内容として、最も適切なものはどれか。

正解:

  1. 提供している各サービスの内容、利用できる時間帯、申込みの方法と問合せ先。

    正解。サービスカタログは利用者向けの「品書き」です。どんなサービスがあり、 どういう条件で、どう頼めば使えるのかを一覧にしておくことで、利用者は 問い合わせる前に何を依頼できるかを自分で確かめられます。

  2. サービスを構成する機器やソフトウェアの型番、設置場所、相互の関連。

    誤り。これは構成管理で維持する情報です。どちらも一覧である点は似ていますが、 読む相手が違います。構成管理の情報は提供者が変更の影響範囲を調べるための 内部資料で、利用者が読んで依頼を選ぶためのものではありません。

  3. 発生した障害の受付から復旧までの経緯と、そのとき使った回避策の記録。

    誤り。これはインシデント管理で残す記録です。過去の対応を蓄積して次の復旧を 速くするためのもので、現在提供しているサービスの案内ではありません。 過去に起きた出来事か、これから頼めることかで区別します。

  4. 提供者と顧客が個別に合意した目標値と、未達のときの利用料の減額条件。

    誤り。これはSLAに書く内容です。カタログが「何をどんな条件で提供しているか」を 広く知らせる案内なのに対し、SLAは相手を特定して結ぶ約束です。全員に見せる 案内か、当事者間の合意かが分かれ目になります。

情報システム部門の「品書き」

飲食店のメニューには、料理名、値段、提供できる時間が書かれています。客は 何が頼めるかを店員に一つずつ確かめなくて済み、店も扱っていないものを 注文されずに済みます。サービスカタログは、これをITサービスでやるものです。

何を載せるか

  • サービスの名称と、そのサービスで何ができるか
  • 利用できる時間帯、利用できる部門や利用条件
  • 申込みの方法、必要な承認、提供までのおおよその期間
  • 費用の負担の考え方、問合せ先

利用者向けの案内なので、業務の言葉で書きます。「アカウントを追加したい」 「ノートPCを借りたい」と思った人が、カタログを見て手続きまでたどり着けることが 目的です。内部の設計情報や作業手順を書き込む場所ではありません。

混同しやすいものとの違い

用語 何をまとめたものか
サービスカタログ 提供中のサービスの内容・利用条件・申込み方法(利用者向け)
構成管理の情報 機器やソフトウェアの構成と相互の関連(提供者向け)
SLA 提供者と顧客が合意した品質の目標値と未達時の取扱い
インシデントの記録 発生した障害の受付から復旧までの経緯

見分ける鍵は「誰が読むためのものか」です。利用者が読んで依頼を選ぶなら サービスカタログ、提供者が作業のために使うなら構成管理の情報、 当事者どうしの約束ならSLAと考えてください。

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