セキュリティ関連法規不正アクセス禁止法★☆☆

不正アクセス禁止法は、アクセス制御機能によって制限されている利用を 不正に行う行為を禁じている。この法律にいうアクセス制御機能の説明として、 最も適切なものはどれか。

正解:

  1. 利用者に識別符号を入力させ、照合の結果に応じて利用できる範囲を制限する機能

    正解。IDやパスワードなどの識別符号を入力させて本人かどうかを確かめ、通すか通さないかを 決める仕組みです。この法律が守っているのは、この機能で制限されている利用だけです。

  2. 通信内容を第三者に読み取られないよう、決められた手順で変換して送受信する機能

    誤り。これは暗号化の説明です。どちらも情報を守る対策なので混同しがちですが、暗号化は 内容を読ませないための仕組みで、誰に使わせるかを決めるものではありません。

  3. 送信元や宛先などの条件をもとに、通過させる通信と遮断する通信を選別する機能

    誤り。これはファイアウォールが行うパケットフィルタリングの説明です。判断の材料が 通信の宛先や送信元であり、利用者本人が誰かを識別符号で確かめるものではありません。

  4. 誰がいつどの操作を行ったかを記録として残し、後から追跡できるようにする機能

    誤り。これはアクセスログ(監査証跡)の説明です。記録は事後に不正を突き止めるための もので、その場で利用を止める働きはありません。事前に制限するか事後に追うかが違います。

鍵がかかっているかどうかを決める機能

不正アクセス禁止法が守っているのは、アクセス制御機能によって制限されている利用です。 言い換えれば、この法律は「鍵のかかった扉」を対象にしています。誰でも自由に出入りできる 玄関ホール、つまり公開されているWebページには、そもそもこの法律の出番がありません。

条文がいうアクセス制御機能

アクセス管理者がコンピュータに付加している機能で、次のように働くものを指します。

  • 利用しようとする人に識別符号(IDやパスワードなど)を入力させる
  • 入力された符号を、あらかじめ登録された内容と照合する
  • 照合できた場合にだけ、制限されている利用を行えるようにする

つまり「本人確認をして、通すかどうかを決める」仕組みです。指紋や静脈のような 生体情報も、本人だけが持つ符号として同じ扱いになります。

混同しやすいものとの違い

機能 何のために使うか
アクセス制御機能 識別符号を照合し、利用できる範囲を制限する
暗号化 通信内容や保存内容を第三者に読み取らせない
パケットフィルタリング 送信元・宛先などを条件に通信を選別する
アクセスログ 誰がいつ何をしたかを記録し、後から追跡する

どれも情報セキュリティ対策ですが、不正アクセス禁止法が名指ししているのは アクセス制御機能だけです。「認証で制限されていたか」が、この法律の入口になります。

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