クラウド基盤技術★☆☆

サーバの構成や運用に関する用語のうち、クラスタの説明として 最も適切なものはどれか。

正解:

  1. 1台の機器の中を論理的に分け、複数のサーバとして動かす構成。

    誤り。これは仮想化の説明です。クラスタと同じくサーバの資源を扱う技術 ですが、向きが逆で、仮想化は「1台を分けて複数に見せる」、クラスタは 「複数台をまとめて1台に見せる」ものです。

  2. 記憶装置を二重化し、同じ内容を両方へ書き込んでおく構成。

    誤り。これはミラーリングの説明です。装置の故障に備える点は似ていますが、 守る対象が記憶装置とその中のデータに限られます。クラスタはサーバ全体を 束ねる構成です。

  3. 複数の機器を連携させ、全体で1台の機器のように動かす構成。

    正解。クラスタは複数のコンピュータを結び付け、利用者からは一つの システムに見えるようにします。1台が止まっても他が引き継げ、 処理を分担させて性能を上げることもできます。

  4. 業務のデータを別の媒体へ定期的に複製し、保管しておく運用。

    誤り。これはバックアップの説明です。データを失ったときに元へ戻すための 備えで、複製した時点の状態にしか戻せません。止めずに動かし続ける クラスタとは、備えの狙いが違います。

何台あっても、外からは1台に見える

クラスタは「房(ふさ)」という意味の言葉です。ぶどうの粒が何個あっても、 手に取るときは一房として扱うのと同じで、複数のコンピュータを束ねて 一つのシステムのように見せる構成をクラスタと呼びます。

利用者は「どの機器につながっているか」を意識しません。裏側で1台が 故障しても、束ねられた別の機器が仕事を受け持つので、外から見た サービスは動き続けます。

束ねる狙いは大きく二つ

  • 可用性を高める … 1台が停止しても他の機器が処理を引き継ぎ、 サービスを止めない。24時間動かし続けたいシステムで使う
  • 性能を高める … 処理を複数の機器で分担し、1台では届かない量を さばく。大量の計算や、多数の利用者からの要求に対応する

クラウドのサービスが1台の故障で止まらないのは、事業者側がこうした 構成をとっているからです。

混同しやすいものとの違い

用語 何をする仕組みか
クラスタ 複数台をまとめて1台のように動かす
仮想化 1台を分けて複数のサーバとして動かす
ミラーリング 記憶装置を二重化し、同じ内容を書き込む
バックアップ データを複製して保管し、消失に備える

試験では「まとめる」か「分ける」かが最初の分かれ道です。 クラスタとバックアップは、どちらも備えですが、 止めないための備えか、戻すための備えかで見分けます。

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