正解:ア
各選択肢の解説
ア人事部を別のネットワークに分け、部門間をつなぐルータで他部門からサーバへの通信を止める。
正解。ネットワークを分ければ、部門間の通信は必ずルータを通ります。 ルータで送信元と宛先を見て、他部門から人事部サーバへの通信だけを止められます。
イ人事部のPCとサーバを専用のスイッチングハブにつなぎ替え、同じネットワークのまま使う。
誤り。スイッチングハブは、同じネットワークの中で宛先の機器へデータを届ける装置です。 専用のハブにしても、ほかのハブとつながった同じネットワークのままなら、他部門から届きます。
ウ人事部のサーバの前にリバースプロキシサーバを置き、インターネットからの直接接続を防ぐ。
誤り。リバースプロキシサーバは、外部からの要求を代わりに受ける装置です。 この場面で止めたいのはインターネットからではなく、社内の他部門からの接続なので、相手が違います。
エ人事部のサーバが外部と通信するときは、必ずプロキシサーバを経由するよう設定する。
誤り。プロキシサーバは、社内から外部へ出ていく通信を代わりに行う装置です。 サーバから外へ出る通信を管理できても、他部門のPCからサーバへ入ってくる接続は止められません。
理解を深めるために
大部屋に鍵付きの部屋を作る
全部門が1つの大部屋で働いていると、人事部の書類棚には誰でも近づけます。 人事部を別の部屋に移し、扉に受付を置けば、誰を通すかを扉で決められます。 ネットワークを分けて間にルータを置くのは、この「部屋と扉」を作ることです。
なぜルータで分けるのか
1つのネットワークの中では、機器どうしはスイッチングハブを通じて直接やり取りでき、 間で通信を止める場所がありません。ネットワークを部門ごとに分けると、次のようになります。
- 部門間の通信は、ネットワークどうしをつなぐルータを必ず通る
- ルータで送信元と宛先を見て、通す通信と止める通信を決められる(パケットフィルタリング)
- 人事部の中の通信は、これまでどおり人事部のネットワークの中で完結する
止めたい相手が社内にいるときは、外との境界ではなく、社内の中に境界を作ることが必要です。
混同しやすい装置との違い
| 装置 | 役割 | この場面で効くか |
|---|---|---|
| ルータ | ネットワークどうしをつなぎ、通す通信を選ぶ | 部門間の通信を止められる |
| スイッチングハブ | 同じネットワークの中で宛先の機器へ届ける | 同じネットワークのままでは止められない |
| リバースプロキシサーバ | 外部からの要求を代わりに受ける | 社内からの接続は対象外 |
| プロキシサーバ | 社内から外部への通信を代わりに行う | 入ってくる接続は止められない |
試験では、止めたい通信が「どこからどこへ」なのかを先に決め、その通り道にある装置を選びます。