互いに面識のない取引先30社の担当者へ、同じ内容の案内メールを一斉に送りたい。 他の受信者のメールアドレスが誰にも見えないようにしたい。送信方法として、 最も適切なものはどれか。
正解:ウ
ア30名全員をTOに指定し、1通のメールとして送信する。
誤り。TOに指定した宛先は、受信者全員の画面に一覧で表示されます。宛先欄に 並べるだけで済むため一斉送信でつい使われますが、面識のない相手どうしに 取引先名とアドレスを知らせることになり、個人情報の漏えいにあたります。
イ代表者1名をTOに指定し、残る29名をCCに指定して送信する。
誤り。CCは「参考として同じ内容を共有します」と受信者に知らせるための欄で、 指定したアドレスはTOと同じく全員に表示されます。主たる宛先かどうかの違いを 示すだけで、アドレスを隠す働きはありません。
ウ自分のアドレスをTOに指定し、30名をBCCに指定して送信する。
正解。BCCに指定したアドレスは、他の受信者のメールには表示されません。宛先を 伏せたまま同じ内容を一度に届けられ、自分をTOに置いておけば、実際に送られた 内容を自分でも受け取って確認できます。
エ30名を一つのメーリングリストに登録し、そのリスト宛てに送信する。
誤り。メーリングリストは登録者全員に配信し、返信も全員に届く仕組みで、部署や プロジェクトなど継続的に共有する集団に向きます。本人の同意なく取引先を登録 すると、参加者どうしが互いに誰であるかを知ることになります。
宛先欄は「相手にも見える欄」
メールの宛先欄は、自分だけが見る住所録ではありません。TOとCCに書いたアドレスは、 受け取った全員の画面にそのまま並びます。面識のない30社へ一斉に送るなら、 BCC(Blind Carbon Copy)を使います。Blind、つまり他の受信者には見えない写しです。
3つの欄の使い分け
- TO … 用件を処理してほしい主たる相手。返信を期待する人を置く
- CC … 直接の担当ではないが、内容を知っておいてほしい人。上司や関係部署
- BCC … 他の受信者に知られずに送りたい相手。互いに無関係な多数への一斉送信
BCCに入れるべきアドレスを誤ってTOやCCに入れてしまう事故は、実際の情報漏えいとして 繰り返し起きています。顧客の一覧がそのまま他の顧客に渡るため影響が大きく、謝罪や 関係先への報告に発展することもあります。宛先の多い一斉送信では、BCCの指定と宛先の 読み合わせを送信前の手順として決めておくことが有効です。
混同しやすいものとの違い
| 欄・仕組み | 他の受信者から見えるか |
|---|---|
| TO | 見える。主たる宛先として表示される |
| CC | 見える。共有先として表示される |
| BCC | 見えない。一斉送信で宛先を秘匿できる |
| メーリングリスト | リストのアドレス宛てに配信。返信は登録者全員に届く |
試験では「面識のない多数へ同じ内容を送る」場面が出たらBCCです。CCを「隠すための欄」 と覚え違いしている人が多いので、CCは共有の意思表示、BCCが秘匿と押さえておきます。