ビジネス関連法規その他デジタル関連法規・ガイドライン★★☆

SNSに投稿された誹謗中傷など、他人の権利を侵害する情報について、大規模な プラットフォーム事業者に対し、削除の申出を受け付ける方法の公表や、申出への 対応の迅速化と運用状況の公表を義務付けた法律はどれか。

正解:

  1. 不正アクセス禁止法

    誤り。これは他人のIDやパスワードを使って、本来は利用権のないコンピュータへ ネットワーク経由でログインする行為などを禁じる法律です。規制の対象は 投稿された情報の中身ではなく、アクセスという行為そのものです。

  2. 情報流通プラットフォーム対処法

    正解。権利侵害情報への対応をプラットフォーム事業者に求める法律で、旧称の プロバイダ責任制限法を改正・改称したものです。窓口の整備と透明化が柱です。

  3. 官民データ活用推進基本法

    誤り。これは国や地方公共団体、民間が保有するデータを社会で活用していくための 基本方針を定める法律です。データを使いやすくして課題解決につなげることが 目的であり、権利侵害の投稿への対応を事業者に求めるものではありません。

  4. デジタル社会形成基本法

    誤り。これはデジタル社会の形成に関する基本理念と、国が進める施策の基本方針を 定める法律です。全体の方向性を示す基本法であり、個々の事業者に削除申出への 対応手続を義務付けるものではありません。

「消してほしい」の声が届く道を作らせる

SNSで誹謗中傷を受けた人が困るのは、どこへどう申し出れば削除を検討して もらえるのか分からず、送っても返事が来ないことです。情報流通プラットフォーム 対処法は、投稿を一律に消させる法律ではなく、申出を受け止める窓口と手順を 用意させる法律だと捉えると正確につかめます。

大規模な事業者に求められること

  • 権利を侵害されたとする人からの削除の申出を受け付ける方法を定め、公表する
  • 申出を受けたら調査し、対応するかどうかの判断結果を申出者へ通知する
  • 削除の基準や、申出をどれだけ受けてどう対応したかという運用の状況を公表する

対象は、利用者数などの基準で総務大臣が指定した大規模な事業者です。名称は 2025年4月に、それまでのプロバイダ責任制限法から改められました。

混同しやすいものとの違い

法律 何を扱うか
情報流通プラットフォーム対処法 権利侵害情報の削除申出への対応と透明化
デジタル社会形成基本法 デジタル社会形成の基本理念と施策の方針
官民データ活用推進基本法 官民が持つデータの活用を進めるための基本方針
不正アクセス禁止法 他人のIDでの不正なログイン行為の禁止

問題文に「SNSの投稿」「誹謗中傷」「削除の申出」とあればこの法律、 「理念」「基本方針」とあれば基本法の側、と読み分けられます。

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